聞き書きシリーズは５月２日から、北原白秋生家・記念館前館長の大橋鉄雄さん（７０）による「白秋うれしかりけり」が始まります。
　
　大橋さんは詩人北原白秋の故郷、福岡県柳川市で生まれ今も暮らしています。白秋の母校である伝習館高を卒業して福岡教育大で音楽教育を学び、小学校教員に。旧福岡聾（ろう）学校を振り出しにブラジルの日本人学校にも赴任。最後に白秋の母校、矢留小の校長を務めた縁などから２０１４年に白秋記念館の館長に就任。７年間の在任中は得意のフルート演奏を駆使して来館者をもてなし、白秋の歌の発掘などに尽力しました。
　
　「国民的詩人」「詩聖」と称される白秋ですが、童謡、短歌、社歌、校歌、民謡と、その創作活動は極めて範囲が広く多彩でした。言葉を操るマルチアーティストであった白秋の生涯と魅力を、大橋さん自らの半生とともにたっぷりと語ってもらいます。聞き手はくらし文化部編集委員の鶴丸哲雄です。