次の連載随筆 「どこから来たの?」 SF作家 藤井太洋さん 14日から
2023.03.07 04:25 PM
文化面の連載随筆は奥田知志さんの「なんとかなる」に続き、東京都在住のSF作家、藤井太洋さん(51)の「どこから来たの?」が14日から始まります。
藤井さんは1971年生まれ。鹿児島県奄美大島出身。ソフト開発会社のITエンジニアなどを経て、2011年から小説の執筆を開始。12年に第1作の長編「Gene Mapper」を電子書籍で個人出版して話題となります。15年に「オービタル・クラウド」で日本SF大賞、19年に「ハロー・ワールド」で吉川英治文学新人賞。15年から18年まで日本SF作家クラブ会長も務めました。
随筆は、デジタル化社会や、進化し続ける情報技術のトレンドなど科学的な話題を中心に取り上げながら、SF作家らしい軽妙な筆致でつづります。
挿絵は北九州市出身、在住の漫画家、イラストレーターのおおがまめおさんが手がけます。ご期待ください。
●筆者の言葉
「SFって何ですか?」と聞かれることがあります。難しい質問ですが、私はいつも「私たちがどこから来たのか、何者なのか、どこへ行くのか」について考える小説です、と答えることにしています。小説ではコンピューターのことなどを題材に書きますが、この随筆では「私」を題材に、この問いに挑んでみたいと思います。