次の連載随筆 「横浜通信」 小説家 古川真人さん 21日から
2022.02.17 05:31 PM
文化面の連載随筆は川野里子さんの「食べる本、読む料理」に続き、横浜市在住の作家、古川真人(まこと)さん(33)の「横浜通信」が21日から始まります。
古川さんは1988年福岡市中央区生まれ。同市の第一経済大付属高(現第一薬科大付属高)在学中に創作を始めました。国学院大中退後、2016年に「縫わんばならん」で新潮新人賞を受賞してデビュー。同作や「四時過ぎの船」(17年)、「ラッコの家」(19年)が芥川賞候補。20年に「背高泡立草(せいたかあわだちそう)」で第162回芥川賞を受賞しました。
随筆ではパンデミック(世界的大流行)の中での横浜の生活をはじめ、高校時代まで過ごした福岡、芥川賞作品の舞台で母親の故郷でもある長崎県平戸市の離島、的山(あづち)大島の話などをつづっていきます。
イラストは福岡市出身の漫画家内田かずひろさんが手掛けます。ご期待ください。
●筆者の言葉
自粛の暗がりから抜け出て、どうやら感染者数も落ち着いたみたいだと昨年末に帰省したところでオミクロン株の急伸長でした。この分じゃ横浜と福岡の頻繁な往来は、またしばらくお預けだなと寂しく思っています。だからこの連載では帰れないだけに意識に上ることの多い福岡のこと、そして住んでいる横浜のこと、長崎の島のこと、小説のこと、日々の出来事について思ったことを書いていきたいと思います。よろしくお付き合いください。