16日から聞き書き新シリーズ 「ソンヨン一直線」 久留島武彦記念館館長 金 成妍さん
2021.02.12 01:28 PM
聞き書きシリーズは16日から、大分県玖珠町の久留島武彦記念館館長金成妍(キム・ソンヨン)さん(42)による「ソンヨン一直線」が始まります。44年にわたるこのシリーズで194人目にして初の外国人語り手です。
金さんは韓国・釜山出身。大学を出て佐賀女子短大に留学。九州大大学院に進み「日本のアンデルセン」と呼ばれる口演童話家久留島武彦と、児童文学の草分け巌谷小波を研究。久留島武彦文化賞と巌谷小波文芸賞・特別賞を受賞します。この業績から久留島の出身地の玖珠町に招かれ、2017年の開館時から久留島武彦記念館の館長を務めています。
九州で日本文学を学んだ金さん。恩師の死を機に、困難を乗り越え久留島の足跡をたどっていきます。そして住民と童話の町づくりにのめり込み「日韓の懸け橋」になっていきます。異国の地で一直線に突き進む韓国人女性の爽快な物語をお楽しみください。聞き手はくらし文化部編集委員の鶴丸哲雄です。