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次の連載随筆「畳にごろりと寝ころんで」 作家 青来有一さん 20日から

2020.08.13 05:02 PM

 文化面の連載随筆は評論家・佐高信さんの「忘れ得ぬ九州人」に続き、8月20日から作家の青来有一(せいらい・ゆういち)さんによる「畳にごろりと寝ころんで」が始まります。
 青来さんは1958年、長崎市生まれ。長崎大を卒業後、95年に長崎市職員として勤務しながら執筆した「ジェロニモの十字架」で文学界新人賞を受けデビュー。2001年に「聖水」で芥川賞、07年に「爆心」で伊藤整文学賞と谷崎潤一郎賞を受賞しました。原爆の傷痕やキリシタンの歴史を重層的に織りなした作品で評価を集めています。また、19年まで長崎原爆資料館長も務めました。
 随筆では、長崎市の高台にある青来さんの実家を主な舞台に、両親や親類たちとの思い出を柔らかな筆致でつづります。イラスト、題字は鹿児島県曽於市出身のイラストレーター・オカタオカさんが手掛けます。ご期待ください。

 ●筆者の言葉
 母がグループホームで暮らすようになり、私は長崎市郊外の高台にある実家を訪ねるようになりました。空き家の窓を開け放ち、部屋の掃除や庭の草むしりをして、一仕事すんだら畳にごろりと寝ころんで、あれこれ思いつくままに記憶をたどってみるのです。亡くなった父のこと、若き日の母の思い出、いっしょに暮らした祖父母、伯母のこと......。古びた家を吹きぬける風とともに流れていくのは、昭和、平成、令和と続いた家族の物語です。

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