次の連載随筆 ヴァイオリニスト 篠崎史紀さん 「マロの夢があるから人生は輝く」 25日から
2020.03.17 03:44 PM
文化面の連載随筆は、陶芸家梶原靖元さんの「古唐津(こがらつ)点描」に続き、25日からNHK交響楽団第1コンサートマスター、ヴァイオリニストの篠崎史紀(しのざき・ふみのり)さんの「マロの夢があるから人生は輝く」が始まります。
篠崎さんは1963年北九州市生まれ。3歳からヴァイオリンを始め、高校卒業後、ウィーン市立音楽院に留学。修了して帰国後は、群馬交響楽団、読売日本交響楽団のコンサートマスターを歴任し、97年4月よりNHK交響楽団コンサートマスターに就任。現在は第1コンサートマスターとして活躍中で、その容貌から「マロ」の愛称で親しまれています。
随筆では、両親との思い出や、音楽を通じたさまざまな出会い、著名な作曲家たちの魅力などを親しみやすい文章でつづります。イラスト、題字は画家の保坂真紀さんが手がけます。ご期待ください。
●筆者の言葉
「MARO」。私のクラシック音楽業界での通称である。小学生の時、写楽と喜多川歌麿の浮世絵を間違えた友人によって付けられたこのあだ名は、海外に出て役に立った。外国人にとって日本人の名前が発音しにくい中、「MARO」はマリアやマルコなどと発音が似ていたからだ。今では演奏会チラシにも篠崎"MARO"史紀と掲載されることもある。そんな「MARO」の半生と音楽について私らしく書きつづろうと思う。