次の連載随筆 陶芸家 梶原靖元さん 「古唐津(こがらつ)点描」 13日から
2020.01.08 03:49 PM
文化面の連載随筆は、ミュージシャン財津和夫さんの「あちらとこちら」に続き、13日から陶芸家梶原靖元さんの「古唐津(こがらつ)点描」が始まります。
梶原さんは1962年、佐賀県伊万里市生まれ。有田工業高デザイン科を卒業後、唐津焼の太閤三ノ丸窯、京都の平安陶苑、大丸北峰氏のもとで修業し、95年に同県唐津市内で独立。97年に同市相知町に穴窯を築窯しました。
古唐津の源流を求めて肥前や韓国の窯跡の調査を続け、原料から工程まで緻密に問い直し、唐津焼に新風をもたらしました。全国各地で開く個展では毎回新作を発表し、茶陶や酒器を中心に人気を集めています。
随筆では古唐津の謎に迫りながら、唐津焼の最前線から作陶のエピソードまでつづります。イラストも梶原さん本人が描き、題字は同県武雄市の書家山口耕雲さんが手がけます。ご期待ください。
●筆者の言葉
肥前に点在する窯跡では美しい自然の中、数々の陶片が悠久の眠りについています。かけらたちに「おはよう」と声をかけ、長い眠りからほんのひととき目覚めさせ、言葉を交わします。色は?形は?原料は?
古唐津に疑問を抱き、数百年前の陶工の仕事に学びながら、本物とは何かを考え続けています。
謎を解き明かす旅の途上で感じたことを書きとめました。気楽に読んでいただければ幸いです。