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22日から聞き書き新シリーズ 「一歩も退(ひ)かんど」 志布志事件冤罪被害者 川畑 幸夫さん

2019.10.18 03:20 PM

 聞き書きシリーズは22日から、鹿児島県で2003年に発生した「志布志事件」の冤罪(えんざい)被害者、川畑幸夫さん(73)による「一歩も退(ひ)かんど」が始まります。
 
 同県志布志市でビジネスホテルを経営する川畑さんは、いわれのない公選法違反(買収)容疑で県警の取り調べを受け、肉親の言葉を書いた紙を無理やり踏まされました。いわゆる「踏み字」事件です。逮捕、釈放後に川畑さんは国家賠償請求訴訟で勝利。踏み字をさせた警部補を特別公務員暴行陵虐容疑で告訴し、有罪が確定しました。志布志事件では被告12人全員が無罪となりますが、担当した野平康博弁護士は「川畑さんの勇敢な行動が違法捜査を暴く突破口になった」と評価します。
 
 その後、川畑さんは「密室捜査が冤罪を生む」と、取り調べの全面可視化を訴えて活動。布川、足利、氷見事件など冤罪被害者の支援も続けています。
 
 川畑さんは「自分がありもしない罪で逮捕されることなどないと皆さん思うでしょう。私もそうでした。私の体験から、あすはわが身という思いで冤罪と可視化の問題に関心を持ってください」と話しています。聞き手はくらし文化部編集委員の鶴丸哲雄です。

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