21日から聞き書き新シリーズ 「まちづくりは人づくり」 元宮崎県五ケ瀬町長 飯干 辰己さん
2019.03.16 05:25 PM
聞き書きシリーズは21日から、元宮崎県五ケ瀬町長、飯干辰己さん(63)=熊本県南阿蘇村在住=による「まちづくりは人づくり」が始まります。
飯干さんは五ケ瀬町出身。下関市立大を卒業後、同町役場に入り、企画商工課長だった2002年5月、46歳で町長選に立候補して初当選。以来3期12年にわたり町政を担いました。この間、町村では異例の文部科学省官僚を町教育長に迎え入れたほか、町の主産業となったワイナリーの建設に携わりました。
国の主導による「平成の大合併」が各地で進む中、周辺自治体との合併を見送り「住民主導のまちづくり」を提唱。福岡市などの都市圏住民でつくる「五ケ瀬町夕日の里ふくおか町人会」の結成を実現しました。その政治手法は夢、情熱、人脈の三つに集約されます。
現在は町職員と勉強会「ごかせ未来塾」を開き、人材育成を通して町を支えています。町長在職時には「小さくてもキラリと光るまちづくり」を唱えた飯干さん。地域づくりの記録を語ります。聞き手は佐伯浩之です。
=2019/03/16付 西日本新聞朝刊=