2月6日から聞き書き新シリーズ 「一期一会に感謝」 アキラ水産社長 安部 泰宏さん
2019.01.29 05:13 PM
聞き書きシリーズは2月6日から、福岡市の鮮魚仲卸「アキラ水産」社長の安部泰宏さん(79)=同市南区=による「一期一会に感謝」が始まります。
安部さんは、祖父の代から続く鮮魚店の長男でした。戦争で一時閉鎖した鮮魚店は、戦後に安部さんの父が再興。安部さんは高校卒業と同時に別の鮮魚店に2年間住み込みで働いた後、父の店を手伝いました。
鮮魚店(小売り)から福岡中央卸売市場に仲卸業者として進出。水俣病の風評被害、冷凍トラックによる物流革命、スーパー時代に対応する量販態勢の確立など、時代の荒波とも闘いながら、飛躍的に社業を拡大しました。現在はアキラ水産などグループ10社を率い、従業員約100人、年商100億円を超える企業に育てあげました。
妻の公子さんと二人三脚で歩み、長年、競りの陣頭に立ってきた安部さん。今も毎日、同市場に出勤しているほか、福岡商工会議所副会頭などの要職も務めています。子供の頃から60年以上に及ぶ魚一筋の人生を語ります。聞き手は井口幸久です。
=2019/01/29付 西日本新聞朝刊=