次の連載随筆 「ぼくの映画づくり日記」 映画プロデューサー 山上徹二郎さん 19日から
2018.02.14 05:11 PM
文化面の連載随筆は山崎ハコさんに続き、19日から映画プロデューサー山上徹二郎さんの「ぼくの映画づくり日記」が始まります。
山上さんは1954年熊本県人吉市生まれ。同県立済々黌高から、画家を志して東京の現代思潮社美学校へ。記録映画作家、故土本典昭さんの作品を82年に初めてプロデュースし、86年に独立。水俣病をテーマにした土本さんの作品群や「老人と海」「チョムスキー9・11」「沖縄 うりずんの雨」などのドキュメンタリー映画、「絵の中のぼくの村」「ぐるりのこと。」などの劇映画を製作。字幕や音声ガイドを付けたバリアフリー映画の普及にも取り組んでいます。劇映画の最新作「蝶(ちょう)の眠り」は5月公開です。
挿絵は、山上さんが70年代に熊本・水俣で描いたスケッチを添えます。ご期待ください。
●筆者の言葉
高校生の頃に出合った「水俣」が、今に至るぼくの生き方を決定づけたと思っています。1970年代に水俣の運動に参加していた表現者や先輩から受けた影響は、今でもぼくの財産です。
さまざまなテーマで80本近い映画を作ってきましたが、振り返ってみるとその頃に学んだ行動の原理と思考が原点になっています。これまでプロデュースした作品に触れながら、ぼくの「映画人生」を語ってみたいと思います。
=2018/02/14付 西日本新聞朝刊=