17日から聞き書き新シリーズ 「命を愛する」 前熊本県知事、日本社会事業大理事長 潮谷義子さん
2016.11.11 04:19 PM
聞き書きシリーズは17日から新連載が始まります。前熊本県知事で日本社会事業大理事長の潮谷義子さん(77)=熊本市中央区=の「命を愛する」です。
潮谷さんは佐賀市に生まれ、10代半ばに自らの意志でキリスト教の洗礼を受けました。佐賀高(現佐賀西、佐賀北、佐賀東高)を経て日本社会事業大(東京)を卒業。佐賀、大分両県庁に勤務後、さまざまな事情で親と暮らせない乳児を預かる熊本市の施設の園長を長年務め、養子縁組を積極的に進めました。
1999年、当時熊本県知事だった福島譲二氏に副知事に抜てきされます。1年後、福島氏の急死を受け、知事選に立候補して初当選、2期8年を務めました。知事時代には川辺川ダム建設計画や水俣病問題など難題に直面しました。退任後、長崎国際大(長崎県佐世保市)の学長を務め、現在は母校である社大の理事長として活躍中です。
支え続けたのは「女房元気で留守がいい」と言う夫・愛一さんでした。女性として、3人の息子の母として、ユニークなキャリアを積み上げてきた潮谷さんが大切にした思いとは-。出会った人たちの言葉も織り交ぜ、熊本総局長の一瀬文秀が伝えます。
=2016/11/11付 西日本新聞朝刊=