28日から聞き書き新シリーズ 「涙は恥ではない あきらめるのが恥だ」 漫画家 松本零士さん
2016.03.18 03:55 PM
聞き書きシリーズは28日から新連載が始まります。下宿の四畳半が舞台の「男おいどん」や大宇宙を旅するSFファンタジー「銀河鉄道999」など多彩なヒット作で知られる漫画家で北九州市漫画ミュージアム名誉館長の松本零士さん(78)=東京都練馬区=の「涙は恥ではない あきらめるのが恥だ」です。
松本さんは1938年、福岡県久留米市に生まれ、陸軍のパイロットだった父・強(つよし)さん(故人)の転勤と出征により明石(兵庫県)や大洲(愛媛県)で生活。小学3年から小倉市(現北九州市)に移り、小倉南高在学中に「漫画少年第1回新人王」を受賞。同校卒業後、上京してプロとしてキャリアを積みます。
連載では漫画家を夢見た少年期から悔し涙に暮れた駆け出し時代を経て、海外からも注目される人気作家になるまでを、作品に登場する「名せりふ」と合わせて紹介します。
松本さんのライフワークの一つに、輝く未来がありながら戦場に散った若者たちを描く「戦場漫画」シリーズがあります。「夢とロマン」の底に流れる父と自身の戦争体験を織り交ぜながら、情報開発室の大田精一郎が伝えます。
=2016/03/18付 西日本新聞朝刊=