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2月1日から聞き書き新シリーズ 「平和への祈り」 カトリック長崎大司教区司祭 野下千年さん

2016.01.27 04:09 PM

 聞き書きシリーズは2月1日から新連載が始まります。カトリック長崎大司教区の司祭で、神道や仏教など諸宗教との対話にも積極的に取り組んできた野下千年さん(78)=長崎市上野町=の「平和への祈り」です。

 豊臣秀吉の命で1597年にキリシタン26人が長崎で処刑されて以降、270年以上に及んだキリスト教の弾圧で殉教した先祖を持つ野下さんは1963年に司祭となり、殉教者の顕彰や教会堂の文化財保存活動に尽力。今夏の世界文化遺産登録が期待される「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が世間の脚光を浴びる下地をつくった一人です。

 小学2年のとき、出身地の長崎市三ツ山町で被爆した原体験に基づき、平和を希求する活動にも注力。神職や僧侶が名を連ねる「長崎県宗教者懇話会」の会長を今月まで14年間務め、毎年8月8日には宗教の壁を超えた「原爆殉難者慰霊祭」を長崎市の爆心地公園で開いています。

 「人間の権利である信仰の自由を奪われた人々の殉教、そして原爆。悲しい歴史を刻んだ長崎が発するのは平和への祈り」という野下さんの思いを、編集企画委員会の生野秀樹が伝えます。

=2016/01/27付 西日本新聞朝刊=

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