次の連載随筆 「おびちゅあり」 ノンフィクションライター 最相 葉月さん 18日から
2015.08.13 04:27 PM
文化面の連載随筆は、書評家、翻訳家の大森望さんの「今夜読みたいSF」に続き、18日からノンフィクションライター最相葉月さんの「おびちゅあり」が始まります。
最相さんは1963年神戸市出身。関西学院大学法学部卒業。主な著書に「絶対音感」「青いバラ」「星新一 一〇〇一話をつくった人」。近刊に「れるられる」「ナグネ 中国朝鮮族の友と日本」があります。北九州市子どもノンフィクション文学賞選考委員も務めています。東京都在住。
連載では有名無名にかかわらず、既に亡くなった人についてのobituary(故人略伝)をつづります。挿絵は仙台市在住のイラストレーター佐藤ジュンコさんが担当します。ご期待ください。
●筆者の言葉
生まれた時はみんな無色だ。成長するごとに他の人の色に染まっていく。父色、母色、祖父母色、きょうだい色。やがて友だち色や恋人色が、社会人になったら上司色や同僚色、後輩色が混じり合う。人生も半ばを過ぎると自分の半分以上は自分以外。たとえ彼らが世を去っても私の中は色あせない。私が再び無色になる時、彼らも一緒に無色になる。そして、みんなで星になる。
=2015/08/13付 西日本新聞朝刊=