次の連載随筆 「哲学者のいる風景」 哲学者 野矢茂樹さん 24日から
2015.03.20 06:00 PM
文化面の連載随筆は作家、安部龍太郎さんの「たかが還暦、されど還暦」に続き、24日から哲学者、野矢茂樹さんの「哲学者のいる風景」が始まります。
野矢さんは1954年東京都生まれ。85年、東京大学大学院博士課程を修了。北海道大学文学部助教授を経て、現在は東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は現代哲学、分析哲学です。主な著書に「語りえぬものを語る」「新版論理トレーニング」「哲学・航海日誌」「子どもの難問」があります。難解な用語を使わず、等身大のやさしい言葉を用いて、哲学を伝える姿勢で知られます。
連載では大学で30年間、哲学の教師として思索を続けてきた野矢さんが、思い出深い出来事や日々の気付きなどについてつづります。挿絵は福岡市のイラストレーターoshow(おしょう)さんが担当します。ご期待ください。
●筆者の言葉
私は自分のことをつまらない人間だと思う。哲学を専門としてきたが、これといった趣味があるわけでもなく、変わった生活をしているわけでもない。何かおもしろいお話をしてよとねだられても、困ってしまう。なんでそんな私が50回というエッセーの連載を引き受けてしまったのか。かくなる上は書けることはなんでも書こうと思う。期待しないでください。
=2015/03/20付 西日本新聞朝刊=