次の連載随筆 「たかが還暦、されど還暦」 作家 安部龍太郎さん 12日から
2015.01.08 03:46 PM
文化面の連載随筆は、歌人、吉川宏志さんの「道ばたの短歌」に続き、12日から作家、安部龍太郎さんの「たかが還暦、されど還暦」が始まります。
安部さんは1955年、福岡県八女市(旧黒木町)生まれ。久留米高専卒業。東京都大田区役所に入り図書館司書として勤務した後、88年に短編「師直の恋」でデビューしました。2013年には安土桃山時代に活躍した絵師、長谷川等伯の生涯を描いた「等伯」で直木賞を受賞するなど、独自の歴史観で時代や人物を見つめ、現代につながるテーマを提示してきました。東京都在住。
連載では、九州に住んでいた頃から作家を目指した時代、デビュー以降の話まで、今年が還暦となる安部さんが、小説の舞台としてきた歴史を踏まえながら人生を振り返ります。挿絵は福岡市のイラストレーター、ムツロマサコさんが担当します。ご期待ください。
●筆者の言葉
今年は未(ひつじ)年。私もめでたく還暦を迎えました。福岡県八女市黒木町の山奥で生まれ、学生時代を久留米で過ごし、作家になる夢を追って東京に出て、すでに40年になります。33歳で歴史小説家としてデビューしてから27年。その間何を考え、何を成し遂げようとしてきたのか、ふるさとの方々に帰省報告をさせていただきます。
=2015/01/08付 西日本新聞朝刊=