次の連載随筆 「道ばたの短歌」 歌人吉川宏志さん あすから
2014.10.22 04:11 PM
文化面の連載随筆は、遊戯史研究家増川宏一さんの「遊び あれやこれや」に続き、23日から歌人吉川宏志さんの「道ばたの短歌」が始まります。
吉川さんは1969年、宮崎県東郷町(現日向市)生まれ。宮崎大宮高校(宮崎市)のとき教諭で歌人の志垣澄幸さんに師事し、京都大学進学後に短歌結社「塔短歌会」に入りました。96年に「青蝉」で現代歌人協会賞を受賞。「海雨」(2006年)は寺山修司短歌賞、山本健吉文学賞に選ばれました。「燕麦」も13年、前川佐美雄賞を受けています。来年1月から、現主宰の永田和宏さんに代わり塔短歌会の主宰になります。京都市在住。
連載では見慣れた風景の中にある短歌、短歌が彩る人々の暮らしを描き、作品に込められた思いを読み解きます。古典から現代までの秀歌が織り込まれます。挿絵は福岡市出身の画家、船木美佳さん=東京都在住=が担当します。ご期待ください。
●筆者の言葉
短歌には、身近な生活やありふれた風景を新鮮な角度から表現したものが多い。だから、ふだん短歌になじみがない方でも、おもしろいと感じる作品があるのではないかと思っている。道ばたに生えている草のように、あまり目立たないけれど生き生きとしている短歌を紹介していきたい。興味をもっていただけたら、とてもうれしいです。
=2014/10/22付 西日本新聞朝刊=