28日から聞き書き新シリーズ 「明日は明日の陽が昇る」 福岡女子大名誉教授 秋枝 蕭子さん
2014.07.26 03:38 PM
聞き書きシリーズは28日から新連載が始まります。日本の女子教育史研究の草分けで、福岡女子大名誉教授の秋枝蕭子さん(94)=福岡市博多区=の「明日は明日の陽(ひ)が昇る」です。
秋枝さんは1920(大正9)年兵庫県生まれ。戦争末期の45年に旧制東北帝国大学(現在の東北大学)に入学しました。国内外の女子教育や女性史を研究し、54年から93年まで福岡女子大(福岡市)、九州国際大(北九州市)で後進の指導にあたってきました。
福岡県の女性副知事誕生に尽力したほか、同県の女性史をまとめた「光をかざす女たち」(西日本新聞社)の編さん、執筆に携わるなど、学外でも男女平等の実現を目指した活動を重ねています。98年には政府の第1回男女共同参画社会づくり功労者の表彰を受けました。
法的に女性が一人前とみなされなかった戦前に生まれ育ち、研究者となって女性の地位向上のために人生をささげてきた秋枝さんの軌跡を編集委員の神屋由紀子がたどります。
=2014/07/26付 西日本新聞朝刊=