次の夕刊連載小説 30日スタート 「乙女の家」 作・朝倉かすみ 画・後藤美月
2013.09.28 03:59 PM
ご愛読いただいている加藤廣・作、山崎正夫・画の「水軍遥かなり」は28日で完結し、30日から朝倉かすみ・作、後藤美月・画による「乙女の家」が始まります。自分でない「だれか」になりたい女系家族4代の物語を、昭和~平成の風俗と絡めながら描きます。ご期待ください。
〈作家の言葉〉 ご飯をたべるまえ、あるいは、ご飯をたべたあと、ばさりと広げる新聞の(多くは暗い)ニュースを読んでから、うふふと笑える小説を一年かけて書いていきたい。一生懸命きょろきょろ、うろうろする人たちのお話です。がんばります。
▼朝倉かすみ(あさくら・かすみ) 1960年生まれ、北海道小樽市出身。連作短編集「田村はまだか」で2009年、吉川英治文学新人賞受賞。その他の作品に「コマドリさんのこと」「肝、焼ける」「夏目家順路」など。東京都在住。
〈画家の言葉〉 朝倉さんのお話の登場人物は、大人も子供も男も女も、何だかみんな自分と似ている気がします。気持ちにぴったりくっつきます。だから、自分の日々のことのように、毎日、絵を描く事が楽しみでなりません。よろしくお願いいたします。
▼後藤美月(ごとう・みづき) 1981年生まれ、三重県四日市市出身。子どもの本専門店に勤務した後、上京。イラストレーションコンペで入賞多数。「夏目家順路」(朝倉かすみ)など、小説装画や挿絵を担当する。東京都在住。
=2013/09/27付 西日本新聞夕刊=