次の連載随筆 博多パラダイス 映画監督 川島 透さん 23日から
2013.05.17 12:00 AM
文化面の連載随筆は、作家伊井直行さんの「簡単な人生」が17日で終わり、23日から映画監督、川島透さんの「博多パラダイス」が始まります。
川島さんは1949年、福岡市博多区生まれ。福岡高卒業後に上京。原宿学校(現・東京映像芸術学院)映像クリエーター科を経て、83年に映画「竜二」でデビュー。「チ・ン・ピ・ラ」「野蛮人のように」「CHECKERS in TANTAN たぬき」などを手がけ、邦画界に新たな刺激をもたらしました。200本を超えるテレビCMも監督しています。
2009年に帰郷し、今年3月には幕末を舞台にした娯楽小説「斬(ざん)ばらりん」を作家司城志朗さんと共著で刊行。作家デビューを果たしました。
連載では、博多での少年時代から、監督として出会ってきた人々や出来事にまつわる秘話をつづります。タイトルカットと挿絵は、大滝詠一さんのレコードジャケットなどで知られる東京都在住のイラストレーター永井博さんが担当します。ご期待ください。
●筆者の言葉
3年ほど前に福岡に戻ってきました。故郷とはいえ、なにしろ四十数年ぶりですから何もかもが目新しくいまだ異邦人状態です。とある街角で突然時空を超えて忘れていた古い記憶がよみがえったり、あまりの街並みの変貌に戸惑ったり、若い時分には気付かなかったすてきなロケーションを見つけてはここで撮影したいなあとふさわしいストーリーを夢想したり、日々新鮮な驚きを味わっています。
これまであまり語ってこなかった撮影秘話などを交えて楽しんでいただければと思います。
=2013/05/17付 西日本新聞朝刊=