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アドバンス21体験記

アドバンス21体験記を話してもらいました。

矢澤 達也

profile

矢澤 達也

業務システム部 2007年入社

01「アドバンス21」はどこで何をしたか。

 大阪で統計解析向けのプログラミング言語である「R言語」の初心者講習会(R Bootcamp)、福岡で人口知能(AI)の発展を支える技術である「ディープラーニング(深層学習)」について学ぶ3日間のハンズオンセミナー(Chainerコース)を受講してきました。研修では「データ」を扱いビジネスに活かす知見を創出するデータサイエンティスト、「データ」の特徴を学習モデルとして構築しAIとして活かす機械学習エンジニアを目指すために実施しました。アドバンス21で上記に取り組んだ理由は、インターネットに接続された機器で集めたデータをAIで分析することを意味する「IoT/AI」についてビジネスとしてその将来に何を見据え、どうIoT/AIを活用するか判断し、行動に移す事に個人的に関心があったからです。キーワードだけ見ると流行りでキラキラ感があるのですが、実際はどうなんだろうか理論や実装を学びたい気持ちがありました。

02印象深かった出来事や経験。

 セミナーでは講義開始後にすぐ数学のテストが課されて事前学習の理解度を問われたり、「犬と猫を精度70%以上で判定するAI学習モデルを作る課題提出があったりして、非常に大変でした。業務での検定(推定値が確立的に正しいかどうかを判断する作業のこと)のあり方、ビックデータを可視化して課題解決に結びつけることを意味するデータドリブンな経営における課題など、現在、顕在化している社会問題を対象にディスカッションが行われていた事が有意義でした。センシティブになる点もあるかと思いますが、企業文化、組織論の問題に踏み込まなければデータに関する背景知識は深まらないであろうと個人的には思いました。学会や産業界によって統計やデータに対する態度、考え方は多様であって興味は尽きない事だと感じました。統計学、機械学習、数理計画問題と扱うべきアプローチは多岐で、今後のデータ利活用の悩みは深そうですが頑張っていきたいと思います。

03「アドバンス21」を通じて感じたこと、今後に生かしたいこと。

 統計処理言語である「R」を使ったデータの前処理と分析方法を基礎から学びました。Rでデータを操作するコツや代表的なグラフィック手法も演習で確認しました。サンプルデータと分析スクリプトを使い、手を動かし分析ルーティンを効率的にまわせたので実務に活かしていきたいと思います。一方で、機械学習の手法については、汎用プログラミング言語であるPythonを使い、トピックモデルや単語分散表現に基づく分類や予測を行いました。どちらの言語も分析フレームワークが用意されているので使いたい手法や可視化によって使い分けていきたいと感じました。データ解析の領域は広いので地道に基礎概念や手法の理解を深めています。

Profile

福岡県出身

2007年
入社、システム技術局に配属
3年目
情報システム部
7年目
業務システム部
12年目
アドバンス21を実施

普段の仕事内容

 西日本新聞グループのデジタル展開を担う「西日本新聞メディアラボ」に出向して、本社編集局と一体で、「紙」か「デジタル」かではなく「紙もデジタルも」の報道を実現する「統合編集」を進める業務にあたっています。新聞業界を取り巻く環境が変わり続ける中で、クロスメディア報道部は「その記事を届けるのに最適なタイミングはいつなのか」、「どうすればもっと多くのユーザーにリーチできるのか」という報道の内側での試行錯誤の傍ら、編集局の記者同様、自分自身で取材に出ることもあります。読者とSNSでつながって疑問に応える「あなたの特命取材班」や、地域での増加が見込まれる外国人との共生の一助を目指す「やさしい日本語」でのニュース発信など、新しい取り組みも進めています。

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