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記者だより

間違いのない新聞を 「校正」の仕事

編集センター  笠島達也

 「校正」という仕事を知っていますか?記者が書いた原稿や編集者がつけた見出しに間違いがあったり、わかりにくかったりした場合、直すのが役目です。みなさんも作文を書いたら、漢字が間違っていないか、表現がおかしくないか読み直しますよね?新聞の場合も、読者に届ける前に、専門スタッフが厳しい確認作業をしているのです。

 みなさんの手に新聞が届くまでの流れを簡単に紹介します。①取材で情報を集めた記者が原稿を書く②デスクというベテラン記者が原稿をチェックする③原稿に間違いがあった場合、校正班が修正しデスクに戻す④編集者が紙面レイアウト。校正班はそこでつけた見出しが誤っていないかも確認⑤紙面に問題がなければ、印刷工場に紙面データを送る⑥印刷後、エリアセンター(新聞販売店)が配達―こんな流れのなかで校正班は新聞づくりに関わっているのです。

 原稿に間違いがあった場合は赤鉛筆で修正します。赤い文字で間違いを直すことから、新聞社では原稿の誤りを「赤字」と呼んでいます。本来あってはならないことですが、赤字が見逃されて紙面になった場合は、「訂正」や「おわび」の記事を掲載することになります。人の名前を間違えるなど取り返しのつかないミスをすると、読者は新聞を信用しなくなってしまいます。そんな間違いを減らすため、記者やデスク、校正班などが「二重三重」の点検をしているのです。

 でも、ミスをゼロにするのは、実際にはとても難しいことです。「飛行機事故」のように、起こる確率をいかに抑えていくかが勝負。再発防止に重要なのは、間違いの事例を集め、同じミスを繰り返さないためにどうするかを考える作業です。

 「ヒヤリ・ハット」の法則を生かします。「重大事故の陰には20倍の軽度事故と300倍のヒヤリ・ハットが存在する」というものです。テストの終了時刻前に見直しをしていたら「あっ、解答がずれていた!」なんていう「ヒヤリ」が何度かあったら、悪い点を取るという「事故」が起きやすいということです。

 校正班では間違いを見つけるたびに記録しています。間違いやすい用語を示したり、ミスが起きやすい表現を紹介したり、具体的な事例をあげて注意を呼びかけるのです。

 また、経験も大切です。校正部門で長年働いてきたスタッフは、たちどころにミスを見つけてしまいます。「女優さんの写真が違う」などという間違いを見つけるためには、経験を積んで身につけた幅広い知識が必要なのです。

 間違いのないように、きょうも紙面に目をこらしています。

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