西日本政経懇話会

大牟田552回 名優が伝える出会いの大切さ 共同通信の立花編集委員が講演

西日本政経懇話会の7月例会が9日に大牟田市、10日に北九州市であり、共同通信の立花珠樹立花珠樹氏 北九州.jpg編集委員が「戦後日本映画の名優たち~高倉健、吉永小百合、渥美清」の演題で講演した。要旨は次の通り。
 1960年代の東映ヤクザ映画のスターだった高倉さんは1975年ごろからファン層を広げ、「幸福の黄色いハンカチ」と「八甲田山」で大きく飛躍した。決して無口な人ではない。「人は負けてもいい。大事なのは人との出会いだ」という言葉が胸に残る。
 吉永さんは80年公開の「動乱」で高倉さんと出会う。それまで時間をかけてつくる映画を経験していなかった吉永さんは、ここで役をつくることを学んだ。
 72年の「男はつらいよ 柴又慕情」に出演した当時、吉永さんは精神的ストレスで声が出なかったという。渥美さんの「役者なんてのは定めのないもの。ふらっと出合った作品の中で自己表現していくもんだ」という言葉に目からうろこが落ちるようだったそうだ。
 新型コロナウイルスによって新しい出会いが怖いという時代だが、3人の名優の言葉は人と人との出会いがどんなに大事かということを改めて伝えてくれる。

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