西日本政経懇話会

大牟田545回「言葉の変化は運命」/国語辞典編集委員の飯間氏講演

mFT2QXPXJ.jpg 西日本政経懇話会7月例会「大牟田」が9日、大牟田市のホテルニューガイアであり、三省堂国語辞典編集委員の飯間浩明氏が「ことばが変化するということ? 国語辞典をつくる視点から」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 三省堂国語辞典第7版は約8万語を収録しているが、改訂中の8版ではうち2万語ぐらいの説明を既に変える必要が出ている。言葉はあらゆる所で変化しているということだ。

 例えば「全然面白い」という表現に違和感を持つ人は多いが、夏目漱石も芥川龍之介も「全然+肯定形」の使い方をした。「全然+否定形」が正解と思うのは戦後に広まった勘違いで、歴史的にはどちらも正しい。近年は「ら抜き」言葉も悪い印象が広がっているが、話し言葉としてはあと少しで一般化すると思う。

 言葉遣いに好みがあるのは自由だ。言葉の変化を深刻に考える必要はない。他人と同じ言葉を使っていては自分の新しい表現はできない。だからこそ、言葉の変化は運命ともいえる。

 (吉田賢治)

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