西日本政経懇話会

大牟田540回高齢人口の高齢化に留意を_金子隆一氏が講演

 西日本政経懇話会2月例会「大牟田」が18日、大牟田市のホテルニューガイアであり、前国立社会保障・人口問題研究所副所長の金子隆一明治大特任教授が「人口減少社会の実相」と題して講演した。要旨は次の通り。9cafb79588c245852c689b9049c5ae13c1b07bad.jpg

 日本の人口は過去の増加と同速度で減少する大転換期にある。今すぐに出生率を上げても人口減少はすぐには止められない。しかし上げなければ人口消滅に向かう。高齢人口の高齢化にも留意が必要だ。85歳以上の増加で介護や終末期医療の窮迫化が大都市ほど深刻になっている。地方都市は高齢者の実数は増えないが、若年人口の縮小で高齢人口は相対的に増大する。

 少子高齢化は、有権者人口の高齢化による「シルバー民主主義」、高齢者ビジネスの成長による「若年向け市場の劣化」につながり、さらなる少子化進行の悪循環に陥る危険がある。

 そもそも少子高齢化は健康長寿の果実。高齢者や障害者、外国人なども含めた全員参加社会の構築、新たな経済社会制度の創生こそが、課題解決への処方箋である。 (吉田賢治)

20190219

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