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研修制度

大学と自治体が連携した奈良のまちづくりを学ぶ

地域づくり調査室 田中大輔

 少子高齢化や過疎化などを背景に、地域単位のつながりが崩れつつある。現在国や自治体では対策に取り組んでいるが、うまく進められていない所が多いようだ。研修を利用して奈良市の帝塚山大学の取り組みを研究した。

 帝塚山大学は2011年、奈良県生駒市と商工・観光事業に関する連携協定を結び、新しい土産品のブランドを立ち上げることを提案した。12年10月に「あの人に贈りたいいこまの美味」と題し、コンテストを開催した。中心となった菅万希子・経営学部准教授によると、「お土産という形での商品開発としたのは、商業活性化という面だけでなく、こんなかわいくておいしいお土産がある場所なら一度訪ねてみたいとか住んでみたいと思ってもらい、次につながるきっかけにしたかった」と話す。

 グランプリは、地元洋菓子店ハッシュハッシュの「たけひめプリン」が獲得。店の代表者は「商品開発で一番苦労したのは、酒粕のほどよい風味と口当たりの滑らかさの両方が一番生きる配合を探し出すこと。何千もサンプルを作って、うんざりするほど試食を重ねた」と話してくれた。コンテストの結果、計4点が選出され、関西圏を中心に売りこみ中であるという。

 このほかにも、就職活動の必勝を願う「就勝チョコ」など、大学から提供した学生発のアイデアを地域の店が商品開発につなげるなど、帝塚山大学を起点とした産官学一体の成功モデルを目指して、販売・広報など様々な企画提案支援を行っている。岩井洋学長は「プロジェクトの帝塚山と呼ばれたい」と話していた。

 今回の研修では、まちづくりを進める際に企業・行政・住民の視点だけでは不足する所が必ずあり、そこを補うのは地域のしがらみにとらわれない大学などが果たす役割が大きいということを学んだ。

(2013年6月24日~7月3日)

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