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深夜特急2013~21世紀のバスでアジアを駆ける~

東京支社報道部 坂本信博

 学生時代、愛読書の「深夜特急」(沢木耕太郎著)に背中を押され、長距離バスや鉄道で東南アジア各国を歴訪した。国柄や人情、風土の共通点と違いを五感で味わうことができ、アジア報道に携わる記者を志した。

 あれから約20年。「21世紀の長距離バス」とも呼ばれる格安航空会社(LCC)の路線網が日本で拡充しつつある今、国土交通省や航空業界の担当記者として、アジアのLCC路線網を駆使して各国を再訪した。

 日本ではLCCに対して「安かろう、悪かろう」の印象がある。しかし、訪れた各国ではLCCがすっかり定着し、専用ターミナルや離発着システムが整っていた。10便以上を乗り継いだが、遅延や欠航は一度もなく、全便ほぼ満席。運賃は日本国内の長距離バス料金と同じ感覚だった。

 ミャンマーの古都の仏教遺跡群でも、ラオス奥部のメコン川のほとりでもWi―Fiが使えたことも驚きだった。外国人観光客誘致を国策に掲げる日本はかなり遅れをとっていると実感した。

 中国に代わる「世界の工場」と目されるインドシナ半島の国々の発展はめざましく、人々の暮らしは激変期にあった。現地を指して「30年前の日本」という声がある。しかし、人・モノの流動性、情報通信の普及度の高さは当時の日本とは比較にならない。日本とは異なる形で成長を続けると感じた。伸びゆくアジアの光と影を九州の読者に伝えたいという思いがさらに強まった。

(2013年5月1日~21日)

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