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「山村を救う!?自伐~土佐の取り組みを体験~」

編集センター 岩尾款

 日本の山村を支えてきた「木こり」が疲弊にあえいでいる。材木価格が低迷、山主は「切り出しても赤字」と頭を抱え、山村は寂れる一方。日本の山はもう「お荷物」でしかないのか。前任地の日田支局(大分県)勤務時代から抱いていたわだかまりを解く鍵が四国にあると聞き、1月17~29日に高知県のNPO法人「土佐の森・救援隊」主催の「自伐林家養成塾」に参加した。

 同法人は、山主が自分で木を伐採、搬出する「自伐」を提唱している。日本の山は今、戦後の拡大造林で植えられた40~60年生のスギやヒノキが茂っている。それをチェーンソーで伐採、全長約2㍍のエンジン付き林内作業車を使って搬出する。体験で訪れた山では、ヒノキ6本を間伐し、半日作業(5~6人)で約2万円の売り上げになるとの話だった。家族経営、あるいは副業ならば十分な収入が得られる職業だと思えた。

 また、間伐が適切にされると、林には光が差し込み、健全な生態系が保たれる。現在主流の林業が、大規模林道の設置や一定面積をすべて伐採する皆伐で山を「不健康」にさせているのとは対照的だ。さらに、自伐は家族や近所の助け合いを促し、集落の維持にも貢献する。土佐の森・救援隊のメンバーは「自伐を全国に広げ、赤ん坊の声が響く日本の山里を守っていきたい」と話した。

 そもそも、昔から農閑期の副業としての林家は多く、半農半林が伝統的な山村の暮らしだった。山村の厳しい現状は変わらないが、今回の研修で一筋の光を見たように思う。

(2012年12月、13年1月に分割実施)

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