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「九州とアジアの自然の探索」

画像降版グループ 加藤勉

 『九州とアジアの自然探索』をテーマに、九州各県とバリ島を訪れた。また、その過程で興味のある近代建築物を見ていく中で、沢山の自然にも触れ合うことができた。いくつもの建築物を目にしながら、自然のパワーと魅力を体験し、人間は自然のなかにおいて共存する術を探っていくべきだと強く感じた。
 まず、バリ島を訪れた。バリ島には美しい場所が沢山ある。数あるリゾート地の中でもバリ島の人々は特に、伝統的な文化を大切にしている。その原理とも言われるのが、古代ヒンズー教をルーツにした「ダルマ」というコンセプトだ。 ダルマには多くの意味がある。例えば自分自身や家族他人に対する義務、また自然や先祖、その他の精霊達を大切にする心、そして他人への心の持ち方が自分自身の人生に影響を与えるという考え方だ。ダルマに基づく、人々への思いやりや、平和に幸せに暮らしたいという人間の本能的な想いが、バリ独特の魅力を形づくっているように思う。それは私達、外国人に対しての温かいもてなしの態度に表れていると感じた。
 また、バリの人々の暮らしや習慣を垣間見ることが出来た。幼い少女達がバリ舞踏を練習する様子、クトゥパット(ヤシの葉で包んだお米)や大きなクボカン(伝統的なバリの供え物)を作る様子はとても興味深かった。青い海と木々に囲まれたヴィラにも宿泊した。自然に包まれた静寂の中で、心が洗われたような気がする。
 九州は、源泉数、湧出量ともに日本一を誇る大分県別府市を中心に各地を巡った。別府には8つの温泉郷がある。中でも最も印象に残ったのは、鉄輪に位置し、80年以上続く老舗温泉『ひょうたん温泉』。昭和2年に建てられた、ひょうたんの形をした『ひょうたん閣』はこの温泉のシンボルだったが、第二次世界大戦が始まり、空襲の目的になるという理由で昭和20年に解体されたそうだ。別府八湯温泉道実行委員会に加盟している温泉の中から88湯をまわれば、『温泉名人』と認定してもらうことが出来る。今回をきっかけに今後も別府を訪れ、温泉名人を目指そうと思う。
 次に建築物だが、関心のある建築家の作品を中心に九州各県を見学した。黒川記章氏の『熊本市立熊本博物館』もユニークな屋根が設計され、自然採光が可能なつくりになっていた。エレベーターが青く光っているなど、近未来的な設計を楽しんだ。  安藤忠雄氏の『鹿児島大学稲盛会館』は鹿児島大学の中に位置し、京セラの稲盛氏が出身校にと寄付された建物だ。球体が建物から飛び出すようなファサードが魅力的。鹿児島の街中は、大久保利通の銅像や多くの教会など、歴史を感じさせる建物が多かった。
 この研修期間で実際に自分の足を運び、目にすることで、自然や建築物は多くのものを語りかけてきた。日々意識せず過ごしているが、存在する自然、今までの歴史があってこそ私達は生かされているように思う。私も参加している750年以上続く博多祇園山笠のように、代々その地域に受け継がれてきた文化や伝統、そして人々の思いを大切にし、新聞の力で九州の人々や次世代に伝えていきたい。自然や周りの人々に感謝をするとともに、生き方や自己を見つめ直すことのできた3週間だった。

(2011年6月11日~6月30日)

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