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研修制度

秋田・北海道で教育、地域問題を視察

東京支社報道部 稲田二郎

 私はアドバンス21制度を利用して国内研修を行った。行き先は秋田と北海道・函館、室蘭、夕張、札幌。秋田では教育問題、北海道では地方自治体の財政破たん問題などを視察してきた。
 秋田では、全国学力テストでトップクラスの成績を収める秘訣を探るため、秋田県教委、秋田市内の小学校を取材。寺田知事のインタビューも行った。算数・数学で、単元ごとに行っている「定着テスト」、少人数学級、朝読書などの教育政策を視察したほか、小学校では、夜でも家庭訪問を行うなど、学力向上に熱心な教師の姿を見てきた。
 取材して思うのは、子供たちの成績がいいのは、教師の熱意に起因する面が大きいということだ。「教育熱心な東北の土地柄」などという大ざっぱな見方があるが、教委は学力向上の施策を着実に積み重ねている。熱心な教師が家庭に入り込むことで家庭学習が手厚く行われていることも大きい。かたや、文科省を担当して思うのは、九州の教員からは、あまり熱意が感じられないことだ。秋田では、夏休みなども学校を開放して、子どもが勉強に来られるようにしているが、そんなことは福岡育ちの私は聞いたことがない。
 北海道では、旧知の北海道新聞記者の案内で、いろんな現場を見せてもらった。夕張は、北炭が活況を呈していた1960年に人口のピークを迎え、現在はその10分の1の約1万人。しかも、高齢者が半分を占めているという。実際に夕張の街に足を踏み入れると、観光施設の多くは閉鎖されていて、街は雪に埋もれている状況だった。07年に財政再建団体となった後、市職員は約300人から約100人に削減。市職員の一部は一連の破たん報道で意欲を失っているという。退職した市職員ばかりが元気に生活しているという皮肉な状況が目についた。
 ほかに函館、室蘭を見たが、いずれも衰退していた。特に観光で栄えてきた函館は、旭川の旭山動物園に観光客を奪われ、中心街も空き地が目立っていた。道内では札幌だけが一人勝ちの状況らしいが、老舗百貨店・丸井今井が破たんしたように、札幌市の中心街でも、大通りからJR札幌駅近辺に繁華街が移動しているとのことだった。
九州でも産炭地の衰退、観光地の衰弱、福岡市中心部の人の流れの変化などが、かなり以前から起きており、同様のことが北海道でも起きていると体感した。

(09年2月25日~3月10日)

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