会社案内

研修制度

欧州の歴史と文化を体感

北九州支社編集部 安部鉄也

 ヨーロッパの各地に点在する世界遺産と歴史的建造物を見て回り、観光や観光資源の生かし方について考えた。
 チェコのプラハは各時代の歴史的な建造物が調和している。特筆すべきは市民のホスピタリティ。街角で立ち止まるたび、老若男女を問わず「どうしましたか」と英語で声をかけてきた。市民の親切さは見習うべきで、外国からの観光客を多く呼び込むには英会話力を引き上げる仕掛けが不可欠だと思った。
 イギリスのコッツウォルズ地方。約600人の人口しかないバイブリーは、14世紀に造られた建物「アーリントン・ロー」が有名。村にただ一つのパブで働く女性によると、村の景観を維持するため、建物には華美な看板や装飾はできず、家を改築するにも行政の許可がいるという。この女性は「観光で食べているという村人の意識がなければ、生活は窮屈に感じる」とも話してくれた。一方、スペインの首都、マドリッドの「サンミゲル市場」は2年ほど前に再開発でガラス張りのモダンな建物に生まれ変わった。20店ほどの食材店や飲食店が軒を連ね、市場内は歩くのが困難なほどごった返していた。再開発の成功例と言える。
 ヨーロッパの人々は古い建物や伝統をとても大切にする文化を持ち、その文化を守るためには多少の我慢を容認している。「ただ古ければ価値がある」ではなく、プラハ市民のような親切心やサンミゲル市場のような大胆な再開発が世界中の旅行者の心をつかみ、リピーターを増やし、地元経済の安定的な発展につながる。九州でも地に足の着いた観光議論が必要だと感じた。

(09年12月21日~10年1月10日)

ヘルプ・総合案内

採用情報

メディア案内

サービス

購読申込み

西日本新聞ネット書店

求人情報 webサクセス