価値観押しつけ「経験」8割
子どもが自ら考えるきっかけを与えるような親子の会話ができるといいと思いませんか? アンケートでは、お子さんとの会話を大切にしている方が予想以上に多い結果となりました。ただ、「自分の価値観を押しつけてしまう」という回答も8割以上に…。理想と現実のギャップに、子どもとの会話の難しさが透けて見えた気がします。
問1 お子さんとの会話の時間を十分に取れていますか?
問2(はいと答えた方)どういう場面で会話をしていますか?(例・夕食の時、塾の行き帰りなど)
●夕方に子どもの宿題を見てあげる時。(42歳、女性)
●夕食を支度する時、子どもに手伝ってもらいながら。(48歳、女性)
●学校や仕事の帰りに、子どもと駅で待ち合わせて歩いて家に向かう時。(45歳、女性)
●週末に朝食や夕飯を家族そろって食べる時。(43歳、女性)
●部活動の大会や塾への送迎時の車内。(55歳、女性)
●寝る前などに本や絵本を読んであげている時。(33歳、女性)
問3 平日でお子さんとの会話の時間はどれくらいですか?
問4 意見が対立したとき、お子さんの主張を十分に聴いていますか?
問5 自分の価値観を押しつけてしまうことはありますか?
問6 お子さんとの会話で気を付けていることを教えてください。
●子どもが小さい頃から夕ご飯の時に、その日の出来事を家族で話すようにしている。基本的にテレビはつけず、ゲームもしない。その分、会話が多く、1時間くらい話し込むこともある。新聞記事から話が発展することも多い。(44歳、女性)
●年齢や性別が異なる3人の子どもとの会話が成立するように、新聞や本で日々話題の情報収集をしている。子どもの関心を引きそうな記事は切り抜いてトイレに貼っておくと、必ず反応がある。(42歳、女性)
●子どもにアドバイスをするときは、話を十分聴いた後に行うようにしている。小学5年の長女は意見を通そうとするので、好きなようにさせている。失敗することもあるが「お母さんが言うようにしとけば良かった」と糧にできるようになってきた。(42歳、女性)
●子どもの考えや感じたことを聞き取れるような質問をするようにしている。視点を変えて質問を繰り返すと、興味深い回答が返ってきて、とても面白い。(43歳、女性)
●子どもを子ども扱いせず、際どい話題でも言葉を選びながら隠さず話すようにしている。(50歳、女性)
●子どもが他人や何かを批判したときには必ず、異なる考え方や意見があることも伝えるようにしている。(47歳、女性)
●子どもが学校や友達のことを話してきたら、夕飯準備中などの忙しいときでも極力聴くようにしている。後回しにすると「もういいや」となってしまうため。(48歳、女性)
●子どもの話は最後まで聴いて否定せず「そう思ったんだね」と受け止めるようにしている。かつては「遮ってる」「すぐ言い訳する」などと、子どもによく言われた。価値観を押しつけてきた結果、ある日「死にたくなっている」と子どもに苦しみを打ち明けられ、反省した。(43歳、女性)
●子どもの話には「例えば?」「どういう時にそう思うの?」などと質問をして、本人の本当の気持ちを引き出し、理解するようにしている。子どもが相談してきたときには、親の考えは伝えるが、最終判断は子ども自身が行うように促している。(49歳、女性)