アンケート

「いい大学」なら就職「安心」2割

 大学が大きく変わっています。一般的な学力以外での選考を増やしたり、授業内容を実践的に改めたりしているのです。「いい大学に入れば安心」とは言っていられない状況ですが、大学進学に関する保護者の考えは変わったのでしょうか? 声を聞きました。また、大学入試改革では、導入見送りが決まった記述式問題に対する疑問がいまだ多いという結果も出ました。

問1 いい大学に行けば、就職に困らないと思いますか?

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問2 それはなぜですか?

(はいと答えた方)
●良い大学を出たから就職に有利とは思わない。しかし、良い大学に入るためにしてきた勉強量、努力、経験は就職する上では有利になると思うから。(41歳、女性)
●いい大学とは偏差値の高低ではなく、学びたい分野の勉強や研究が十分できる大学という意味。専門性を高められれば、おのずと仕事につながると思う。(47歳、女性)
●意識の高い学生が集まり、周りから良い刺激を受けられるから。(41歳、男性)
●いい大学ほど大手にOB・OGがいて、人脈において有利だから。(21歳、女性)
●日本企業はまだまだ有名大学卒を獲得したがる。第1次審査では、履歴書に載った有名大学卒の証しが断然有利。(47歳、女性)
●専門職の場合は必ずしもそうではないが、採用者の立場から見て、基本的な学力は採用の可否を決める上で、客観的な指標になると思うから。(40歳、男性)
(いいえと答えた方)
●今のパート先は高学歴の方が多数いる。しかし、マニュアルに沿った対応はできても、マニュアルの意味や、本当に必要なことを捉えた上で、自分の頭で考えられない人が意外と多いと感じるから。(46歳、女性)
●大学名で仕事ができる時代ではなくなっている。結局、偏差値で測れる学力ではなく、社会で通用する力を個々が付けておかないと難しいと思うから。(41歳、女性)
●大学に入る力と、生きる(稼ぐ)力は別だから。入学後の学び、生活、経験が就職につながるのではないか。(41歳、女性)
●10年後には今の仕事の半分がなくなると言われているから。(48歳、女性)
●不平を言わなければ、全員が大学に入れる「大学全入」時代。出身大学も大事だが、どこで誰と何を学び、何を得るかが重要。好きなことを存分に学び、壁にぶち当たり、乗り越えてこそ、人生の糧になると思う。(43歳、女性)
●有名一流大学を出ても、衣食住を親に依存する「パラサイト」の人もいるから。専門を極めている人は必ずしも、大学に行った人ではない。(40歳、女性)
●大学に入った時点をゴールだと勘違いして努力を怠る人もいるから。(43歳、女性)
●いい大学に行って勉強だけできてもコミュニケーション能力がないなど社会人としての適性を欠いた学生は、就職できない現実があるから。大学名で就職が決まるなら面接は必要ない。(46歳、男性)
●大学によって就職先を選べる会社の数に差はあるだろうが、最近では起業する若者が増えているし、会社側も個人が会社に対して何ができるのかなど個人をみて選ぶようになってきたので。(44歳、女性)
●大学内部での競争があり、希望通りの推薦が得られるとは限らない。企業面接では戦力になるかが問われるから。(43歳、男性)
●いい大学に行けば就職の選択肢は広がるが、自分自身の適性に合った仕事を見つけられないと続かないと思うから。(41歳、女性)
●本人のやる気や努力次第で、希望する職業に就ける可能性はあると思うから。(61歳、女性)

問3 子どもの大学選びで最も重視する基準を一つ教えてください。

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問4 大学入試改革の内容について知っていますか?

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問5 (いいえと答えた方)どういう点が知りたいですか?(複数回答可)

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(その他の一例)
●大学に行きたいなら全員受けるものなのか。受験対策は。(45歳、女性)
●モデルとしている国はあるのか。(41歳、男性)
●大学入学共通テストと大学入試センター試験の違い。(56歳、女性)