「学校のことで困っている」7割
小中学校に通う子どもを持つママのうち、学校を巡る困り事が「ある」との回答が約7割に上りました。内容は部活動やPTAなどの決まり事に関する事柄が大半。一方で、先生に感謝する声も数多く寄せられました。「困っていることはない」と答えたママたちが、どんなことに気をつけて学校と付き合っているか、そのコツにも迫ります。
問1 小中学校を巡る決まり事や人間関係などで困っていることはありますか?
問2 (はいと答えた方)それはどんなことですか?
●部活動の競技を経験したことのない先生が顧問になり、十分な指導をしてもらえないこと。(40歳、女性)
●部活動の練習試合が多いこと。遠方に行く場合は、保護者がマイカーに部員を分乗させて運ぶ必要があるが、万が一事故にあった場合のことを考えると不安。(50歳、女性)
●中学校の図書室が職員不足でほぼ毎日閉まっていたこと。(44歳、女性)
●子どもの個性をつぶすような画一的な学校のルールが多いこと。(44歳、男性)
●通学時の荷物が多くて重いこと。小学2年生なので教科書は少ないが、体操着、道具箱、上靴、体育館シューズなどランドセルには入りきれない。(41歳、女性)
●子ども3人が中学に入学するたびに絵の具セットを購入させられること。3年間でそれほど使わないので、お下がりを活用したいのにできない。(48歳、女性)
●PTA役員の仕事や集まりが多いこと。家事、子育て、仕事のいずれも中途半端になり自己嫌悪に陥ってしまう。(46歳、女性)
問3 (はいと答えた方)困り事を解決するために、学校側に提案したいことはどんなことですか? 次の中から選んでください。(複数可)
(その他の一例)
●児童心理や発達障害に関わる問題に対応するときは、大学などの研究機関や専門家と連携してほしい。(46歳、女性)
●PTAの仕事を減らすとともに、担い手に地域住民を加えてほしい。(46歳、女性)
●参観や懇談の日程が重ならないように、学年ごとに変えて、参加しやすくしてもらいたい。(43歳、女性)
問4 (いいえと答えた方)学校との上手な付き合い方を教えてください。
●子どもが困っていても自分で解決させ、学校への電話を控えるなど親がなるべく出しゃばらないようにする。(39歳、女性)
●心配なことがあれば、保護者同士で話をせず、直接学校と話した方が早く解決する。ただし、校長や教頭と話すときは担任を通す。(43歳、女性)
●子どもとの会話の中で疑問が出てきた場合は、先生と連絡帳などで情報交換するようにしている。「お世話になっています」など感謝のあいさつを忘れない。(38歳、女性)
●自分のできる範囲で、PTA役員などのボランティアを担うようにしてきた。学校や保護者といろいろ話をすることで、子育ての悩みを解決できて助かった。(61歳、女性)
問5 学校や先生の対応で感謝したいと思ったエピソードがあれば教えてください。
●子どもがおたふくかぜになり、楽しみにしていたマラソン大会を休まざるを得なくなった。親子で残念な気持ちでいると、子どもが練習で一番速く走れたタイムを書いた賞状を担任の先生が作ってプレゼントしてくださった。とても感動した。(45歳、女性)
●小学2年生の子どもと大げんかをした私は、頭に血が上って宿題をグシャグシャにした。理由を連絡帳で先生に知らせたら「親の心、子知らずですね」との返事が来て、涙が出た。否定せずに気持ちを受け止めてもらえたことで、子どもとの向き合い方を改善できた気がする。(41歳、女性)
●担任だけでなく、校長先生や他の先生方も子どもの名前を覚えていてくださって、子どものちょっといい話や面白い話を教えてくださった。子どもの意外な一面を知ることができてうれしかった。(43歳、女性)
●子どもが小学高学年の時、先生が児童一人一人にその子への思いを込めた手紙をくれた。子どもの良さを気づかせてくれる内容で、勇気づけられた。(43歳、女性)
●子どもが「学校に行きたくない」と言い出した時、先生が共に悩んでくれたり、時には子どもの考えを尊重して学校を休ませてくれたりした。おかげで自力で困難を乗り越える経験ができた子どもは今、多少の悩みがあっても自分らしく解決できるようになっている。とても感謝している。(44歳、女性)